Haman Karn Blog

Haman Karn and Marsist Revolution: Dark Energy Beyond the Time

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. --/--/--(--) --:--:-- |
  2. スポンサー広告
  3. | ▲HOME

Episode 23: シャア・アズナブルとネオジオン共和国 "Char Aznable & Neo-Zeon Republic"

23b
  • ハマーン様をネオジオンから追い出したシャア・アズナブルは、現在ではネオジオン共和国 (Neo-Zeon Republic) の最高権力者となっています。私はシャアが好きではありません。シャアは宇宙の民の解放を口では謳いながら、私たち火星圏の人民と共に闘おうとしていません。彼は基本的に人民を愚民と呼んでバカにしているからです。


  • アナハイム帝国はネオジオンがMRAと同盟関係を結ぶことを恐れ、水面下でシャアに働きかけてきました。世界を何も変えない融和政策 (harmonious reconciliation)にネオジオンを引き込もうとしているのです。他方、あいかわらずネオジオン右派は地球に対する大量報復・粛正 (massive retaliation, purge) 路線を主張しています。ですから昨今のネオジオンは、融和か報復かという不毛な対立に陥ってしまっているのです。


  • 93年、シャアは一時的に右派の主張に傾き、地球へのアクシズ落とし (Axis Drop) を画策します。しかしこれは火星革命に真の希望を見いだしていたハマーン様の反感を買いました。おそらくハマーン様は、自分が火星圏で闘いを始めたにもかかわらず、未だにララァの亡霊に惑わされて地球に目を奪われているシャアに深い怒りと情けを感じたのだと思います。私たちの中には地球圏の問題に介入すべきでないとする意見(事実上のアクシズ落とし容認論)もあったのですが、ハマーン様の強い意向もあって介入を決めました。


  • 23a
  • サーフはネオジオン・ニュータイプ研究所に派遣してあったリモート人形ナナイ (Model-Nanai) を通して、ハマーン様がシャアを監視できるよう手配しました(そういえばハマーン様、ナナイ人形の演技を随分楽しんでいましたが時折、「シャアめ、こんな人形を抱くのか」と少しばかりご立腹でした)。そしてハマーン様のダークエナジーを用いた巨大ワームホール (wormhole) によりアクシズを地球落下寸前で火星圏に飛ばしたため、悲劇は未然に回避されシャアも一命を取りとめました(地球では英雄アムロの功績とされているようですが、まあいいでしょう)。ハマーン様の呼びかけに対してあくまで「男同士の間に入るな」と男尊女卑ぶりを見せた彼ですが、結局ハマーン様に助けられるしかなかった情けない奴です。


  • シャア自身、ニュータイプの覚醒を待つという気安さと、ある種の支配欲・ヒロイズムとの狭間で身動きがとれなくなり、ニュータイプとして一旦開花しながら開花しきれなかった人間だと言わざるをえません。アクシズ落としの際にも、ナナイ人形に「どんな独裁者でもやったことがない悪行ですよ。それでいいのですか」と問われた彼は、人類全体をニュータイプにするには仕方のないことだと言い切ります。かつて「独裁者」を演じていたハマーン様にとっては何ともシニカルな問いかけだったわけです。ハマーン様は、そういうやり方は結局オールドタイプと同じであって、それではニュータイプの世にはならないのではないか、と彼に問いただしたのですが、シャアはニュータイプが何なのかも分からなくなっていたのです。


  • そもそもグリプス戦役時のシャアの行動は、彼のニュータイプとしての跛行性、つまり人間性のいかがわしさを証明しています。シャアはエウーゴ代表団の一人として最初にグアダンに乗り込んだ際、ハマーン様殺害に異常な執念を見せました。地球圏の一番強大な権力者たちとは慎重に関係を作っていた彼ですが、ハマーン様は問答無用で抹殺しようとしたのです。


  • この時まだアクシズはエウーゴの敵対勢力ではなかったので、これはシャアのハマーン様に対する個人的な見方の問題だったと言えます。シャアはハマーン様がミネバを「偏見の塊」に育てたことに逆上したふりをしましたが、若きハマーン様に権力を与えておきながらアクシズを捨てることで、ハマーン様に公的な重責と個人的失望を与えたのはシャア本人でした。自らの犯した過ちに気づかない人間がニュータイプとして開花することはありません。


  • しかし実のところシャアにとって、ミネバやザビ家は大した問題ではありませんでした。ハマーン様が本気でザビ家復興を目的としているわけではないということくらいはシャアには分かっていました(シャア以外は全員そう思っていましたが)。シャアがハマーン様を射殺しようとした真の理由は二つあります。


  • ひとつは、常に上から人(年下の女)を見ようとするオールドタイプ的志向性を引きずった攻撃的ニュータイプというシャアの跛行的進化(人間的ねじれ)が、成熟したハマーン様を前にして見事に破綻を来したということです。かつて自分が意のままにできた汚れを知らない少女ハマーンに心を寄せたシャアですが、自分に対して生意気な口をきくようになった非従順で自律的なニュータイプの女性ハマーン様に対し、本能的な嫌悪感を感じたのです。このセンスにシャアの人間的未熟さ・男性的傲慢さ・性的破綻がはっきり示されています。彼はニュータイプとして開花できなかったのです。ちなみにハマーン様がジュドーを「貴様もシャアと同じだ」と批判したのも、オールドタイプのような男尊女卑・ロリコン・シスコン的未熟さを引きずった男達への苛立ちからでした。


  • 23c
  • もう一つの理由は、シャアがそれまで自分よりも進化したニュータイプにおそらくララァ・スンを除いて出会ったことがなく、そのララァへの想いがシャアのニュータイプ観を矮小なものにしていたことです。実際ハマーン様はララァとは異なる方向で、シャアを超えるニュータイプに成長していました。もしシャアがこのことを理解するしなやかさを持っていれば、彼はララァに対する憧れと同じような感情をハマーン様に対して抱いたことでしょう。しかしシャアの老いたセンスではニュータイプの新たな可能性を見いだすことができず、逆に圧倒的なエナジーを持った真NTハマーン様を心底怖れたのです。自らの進化をやめ次の世代に期待しつつ研究所での人為的なニュータイプ作りに奔走したシャアと、闘いの中で自らニュータイプとして進化し続けるハマーン様の本質的な生き方の違いが二人を引き裂いたのです。


  • ところでシャアの主義主張は、彼のダカール演説(87年エウーゴの武力による連邦議会占拠時)を聴けば明らかですが、地球環境を考え人間は宇宙に出て行くべきだという単純滑稽なものです。シャアは要するに単なる宇宙人主義者 (spacenoidist) であり、視野の狭いエコロジストに過ぎないのです。これは40・50年代のジオン・ダイクンの思想から何一つ進歩していません。確かに今でもスペースノイドの独立や地球環境は大切ですが、単に人を宇宙に出せば良いというものではないでしょう。


  • シャアは人類のいるべき「場所」を問題にしますが、文明的「質」を見ていません。人類がたとえ場所を変えても、システムとしての地球文明を引きずっている限り搾取と浪費を宇宙に広げるだけです。問題は場所ではないのです。こんなことは旧世界の革命家たちやエコロジストですら知っていたことです。


  • 結局のところ、シャアはアナハイム帝国の中枢に近づき過ぎたのです。権力の中心に入り込んで世界を変えたいときざに願ってみせたとしても、それは彼を真理から遠ざけるだけでした。ハマーン様はそんなことは無意味だと最初から分かっていたため、シャアを呼び戻そうとしました。しかしシャアは自分より進化したハマーン様を怖れ抹殺することしか考えつかなかったようです。


  • シャアがシャングリラ作戦に直接関わっていたという証拠はありませんが、アナハイム上層部との太いパイプをもつ彼が、そのハマーン殺害計画を知らなかったとは考えにくいことです。ましてシャアはグリプス2での死闘で、ハマーン様のキュベレイには正攻法では勝てないと悟ったはずですから、ハマーン様を謀略的に抹殺しようとする十分な動機をもっていたと言えるでしょう。


  • ハマーン様はこんなシャアに対してもまだ望みを捨てていないようですが、それはハマーン様の器の大きさと愛の深さを示しています。地球圏のオールドタイプにはよく誤解されることですが、ハマーン様のシャアへの思いは例えそれが愛に近い感覚であったとしても、初恋を引きずった「未練」のようなちっぽけなものではありません。もしそうならばハマーン様は母性的愛を与えながら従順な補佐役・純粋な妹役を演じて「主人」を立てることで、簡単にシャアを我がものにできたでしょう。しかしハマーン様はこれだけは拒否しました。なぜでしょうか。それはニュータイプの生き方ではないからです。ハマーン様はあくまで進歩的で解放された対等・自律的な人間関係を求めたのです。


  • ハマーン様同様、私たちは一度もシャア(ネオジオン)に依存したことはありません。自分たちの運命は基本的に自分たちで切り開くのです。シャアがそれを理解して共に闘おうというのならば大いに歓迎します。しかし私たちは、シャアが融和路線をとってアナハイムと癒着し、再びハマーン様を抹殺しようとするのではないかと警戒しています。どんな事態になろうと、私たち火星圏民衆は固く結束しハマーン様をお守りします


  • 今のハマーン様にとって、そして私たち新たな人類社会を切りひらく者にとって、シャアは根本的には必要ありません


  • スポンサーサイト

    1. 2006/04/11(火) 16:28:03 |
    2. Episodes
    3. | Trackback:0
    4. | Comment:0
    5. | 宇宙時代 : その他 | ▲HOME

    <<Back | Home (目次へ) | Next>>





    Comment Form


    管理者にだけ表示を許可する





    Trackback URL

    http://spacetime.blog62.fc2.com/tb.php/26-1af8b094
    (このURLをあなたの関連記事のトラックバック送信欄に貼り付け送信して下さい)
    FC2ユーザーはここからトラックバック (FC2 user can trackback this article here)

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。